こう思ってやまない事件の判決が出た。
元農水省幹部であった熊沢英昭被告が、
家庭内DVに悩んだ末に無職の長男を殺害した事件だ。
>>長男刺殺の元農水次官に懲役6年判決…閉廷後、検察官から異例の一言「体に気をつけて」
判決は執行猶予無しの懲役6年。
この事件を通じて、
モテる男として身につけるべきスキルはなんなのかについて考えてみようと思う。
モテる男が身につけるスキルのひとつは自己解決能力
まず、
モテる男が身につけるべきスキルは自己解決能力だ。
女性、金、仕事、アイデア、トラブル、人間関係・・・
これらを自分の力で獲得する、または解決できる能力が備わっているのがモテる男。
女性の獲得は最たる例だ。
- なぜ俺はモテないんだぁ!
- 出会いがなさすぎて窒息しそう
- 誰も合コンに誘ってくれないからモテないままなんだ・・・
こうした悩みを解決できるスキルが自己解決能力。
ナンパするなり、街コンに参加するなり、自ら活路を見出して悩みや問題を解決する。
これがデキる男がモテる男なのではないかと思う。
さらにもう一つ、
モテる男が必要なスキルは何なのかを冒頭の事件で知ることができた。
目次
モテる男に必要なもう一つの意外なスキルとは【他人に頼る勇気】
モテる男が自己解決能力の他にもう一つ必要なスキル。
それは、
【他人に頼る勇気】である。
ワードチョイスとしては、
スキルという言葉はもしかしたら合っていないのかもしれない。
困った時に他人に頼る勇気は、
スキルではないが人が生きていく上で重要な要素だ。
自己解決能力が備わったモテ男は、
良くも悪くも「これくらい自分でなんとかしてやる!」とすぐに考えてしまう。
半径10mほどの問題や悩みならそれでも問題ない。
だが、
人間は生きていると自分の力ではどうしようもない問題に直面する時が来る。
誰にも、だ。
自分の家族や、
友人知人などの人間関係でも、いじめやDVなどの問題が発生する可能性は十分ある。
夫婦や恋人同士だって、
互いの意見の相違が殺傷沙汰になる可能性だって十分あることは昨今のニュースを見ていれば一目瞭然だ。
男はプライドの塊。
「こんなことで他人の助けを借りるなんて、まるで自分が無能だと言っているようなものなんだ」
と解釈して、問題解決を先送りしてしまう傾向が男にはある。
仕事ができて優秀だったり、
女のモテる人生を歩んでいたりしたらなおさらだ。
冒頭の事件でも、
「外部の人間や警察などの公的機関に頼ることはできなかったのか?」という意見が散見される。
でもね、
男ってこういう時はできないんだよ。
ましてや自分の家庭、息子の問題。
「もしかしたら自分の育て方に問題があったかもしれないなぁ」
と思ったら、とてもじゃないけど外部に助けを求めるなんてできない。
そうした結果、
最悪の事態が発生し、誰もがモヤモヤすることになったのだ。
【他人に頼る勇気】があれば、
自分では思いもつかない解決策や施設、相談員が存在することに気がつく。
熊沢被告は、
長男からのDVを受けてからネット検索で罪を犯した時の罪状や懲役刑、執行猶予を調べていたという。
だが、
よほどの専門家出ない限りはそれはあくまで知識を得るだけで、根本的な解決にはならない。
罪状や懲役に関する情報を検索してしまうほど、
また、履歴が残ってしまうかも?と冷静に考えられないほど思いつめていることが分かる。
「自分はかなりヤバい状態なんだ」
と勇気を持って然るべき機関に相談する勇気さえあれば、もしかしたら事件を未然に防げたかも知れない。
女性から見れば、
何でも自己解決できる男性はカッコいいし頼りになる。
ましてや、
経済的に余裕があったり官僚や一流企業勤務などの地位があれば、なおさらその男はモテるだろう。
だが、
「これは自分の手に負えない!」となった時に素直に外部に頼れるかどうかの勇気も男にとっては必要だ。
危機管理能力、または危機回避能力とも言えるだろう。
【困った時に他人に頼れる勇気】こそ、
自己解決能力同等またはそれ以上に現代社会ではモテ男に必要なのではないかと思う。
自分ももしかしたら事件の当事者になっていたかもしれない
私も2人の子供を持つ父親だ。
愛情を持って子供に接しているし、
その愛情は子供たちにも十分伝わっていると自負している。
しかし、
今後はわからない。
子どもたちが、
どのような成長過程を経てどんな大人になるのか、どんな価値観を持って人生を生きるかなんて予想するのは困難だ。
いくら愛情を注いでも、
それが子供にとっては愛情ではなく監視や束縛になってしまう場合もある。
そして、
行き着く先には熊沢被告のように自分の子供に手をかけることになってしまう可能性も絶対に0ではないのだ。(現時点では限りなく0に近いと言えるが・・・)
そう、
今回のような事件というのは、実は誰もが当事者になる可能性が十分あるものなのである。
決して他人事ではない。
だからこそ、
モテない男たちに必要な情報を発信してる当サイトでも、事件を通して感じた私自身の考え、男にとって必要なスキルを発信しようと思ったのである。
自分の人生を前向きにしたコンプレックスは【モテたい】だった
なぜここまでこの事件に興味があるのか?
それは、
自分の父親に対して私が10代までものすごく恐怖を感じていたからである。
とにかく暴力が怖かった。
いつも機嫌を伺っていた。
殴られるのが怖かった。
先に殴られる兄たちに心底同情した。
そんな経験があるからこそ、
一見なんの問題もないような家庭にだって事件の芽は潜んでいると分かるのである。
では、
自分自身の父に対する恐怖心はどのように克服したのか?
一つはボクシングを習ったことだ。
もともと部活動をしていて身体は動ける方だった。
社会人になり、
兄の影響でボクシングを習うことになった。
そこで、
殴られる恐怖心を克服したのである。
父の暴力など、
もうすでに恐るるに足りないと思えるほど、父子間の力は歴然となった。
「積年の恨みを晴らしてやる!」なんて一切思わず、
「あぁ、こうして息子と父の力関係は逆転するんだな」と達観したのである。
もしも自分が父への恐怖心を克服できなかったら、
些細なきっかけでもしかしたら感情が爆発することになった可能性はある。
これはとっても自分の人生においてプラスになった。
ボクシングを紹介してくれた兄には感謝である。
加えて、
父の恐怖を克服したもう一つの要素は【モテたい】というモチベーションだった。
高校を卒業し大学に進学した時。
とにかく自分の非モテに嫌気が差していたので、
大学デビューと言われようがなんだろうが女性と仲良くなりたかった。
そうなると、
自分の家になんている時間がとにかくもったいない。
クラブ活動もやっていたので、
だんだんと家にいる時間が減ってきて、父親と接する時間も減っていったのだ。いい意味で。
「家で父親の顔色伺っている人生なんてクソつまんねぇ。楽しいと思える人生を生きるべきだろ?」
今思えば馬鹿だし随分スケベだったなと恥ずかしさ満点である(笑)。
しかし、
結果的には自分の家族に対して攻撃心を抱くような人間にならずに済んだ。
大学に進学して、
父親も大学生活をサポートしてくれたのも自分にとってはプラスだった。
学生時代はまだ恐怖心はあったし、
逆らったらなにされるかわからないなとは思っていた。
だが、
それ以上にキャンパスライが充実していたのだ。
モテモテではなかったが、
素晴らしい仲間に恵まれ、高校時代には経験できなかったこともたくさん経験できた。
自分の興味や関心(特に【モテ】)を、
自分の心の中や家庭の中に向けずに外に向けることができたからこそ、健全な精神を宿すことができたのだと思う。
熊沢被告の事件を通じ、
誰にも起こり得る事件なのだと再認識したと共に、自分も父親として考えさせられることがたくさんあったのだ。
まだ子育ても父親業も道半ば。
今回の事件を通じ、
そして自分自身の人生経験を通じて、モテる男に必要なものはなんなのかが誰かに伝われば幸いだ。
まとめ:モテる男こそ他人に頼れる勇気を持って欲しい
モテる男はなんでもできる。
これは理想だ。
だが、
この自己解決能力に加え、どこかで【他人に頼る勇気】をモテる男たちには持っておいて欲しい。
悲しい事件というのは、
得てして人間のプライド、長年の我慢やストレス、間違った感情によって引き起こされる。
「俺は大丈夫!」と思わず、
モテ男が得意とする情報収集能力を発揮し、自分の危機の時は誰を頼ればいいのかをぜひとも把握しておいて欲しいと願う。
モテるモテないに限らず、
すべての人は人生を楽しく過ごす権利を持ってるのだから。