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子育て論:支配は【服従】か【反発】しか生まない

子育て論:支配は【服従】か【反発】しか生まない

モテるモテない、セックスするしないという話題ばかりだけど、たまには子育てについても書いていこう。  

子供への接し方、教育方針はみなさんどうしているのだろうか。  

Twitter界隈、恋愛工学界隈では、まだ圧倒的に未婚子なしの人が大多数を占めると見ている。  

既婚、子どもありというステータスはまだまだ少数派のようだ。  

しかし、
いずれ皆も結婚はしないにしても、子どもくらいは欲しいと思うだろう。  

そういった時に、「そういえばこんな事言ってたヤツがいたな」くらいでも、ほんの少しだけ思い出してくれれば幸いだ。

結婚に関する記事はこちら▼▼▼

躾という名の【支配】

・こういう子どもに育って欲しい

・〇〇大学に行って欲しい

・〇〇(職業)に就いて欲しい  

こどもを持つ親として、可愛い我が子には立派に成長して欲しいとか、幸せになってほしいと心から願うものだ。

子供には幸せになってほしい

恐らく、
我々の親もそう思っていたはずだし、今でもそう思ってくれていると思う。

だが、
この感情を拗らせて、子どもを自分の思い通りにコントロールしようとする親も多い。 

躾という名の「支配」を子どもにしている親だ。

世間では毒親なんて言われているらしい。  

毒親の意味はこちらから(Wikipedia)

「あなたのためを思ってこうして厳しく接しているんだよ」と、さも自分の支配を正当化しているように見せて、実は

自分の操り人形

お飾り

自分が果たせなかった夢を実現させる道具

のように子どもを利用してしまっているんだ。  

こどものためを思って、というこのキラーフレーズ。  

視点を変えれば、子供のためだったら親は何をしても許されるんだ、という恐ろしい解釈をしてしまう。  

躾という名の支配で子どもをコントロールすると、その時は子どもは親を信じて良好な関係が維持できるだろう。  

だが、
この【親が子を支配している】という事実にやがて子どもが気がついた時、子どもは非常に混乱する。  

親から教わった価値観と、自分が学んだ価値観が全然違う。  

「おいおい、今まで言っていたことと全然違うじゃねーか!!!」  

子供は混乱する

となる。  

こうなると、親と子の関係は2つの選択肢しかなくなってしまう。  

それが、【服従】か【反発】なのである。

支配が生むのは【服従】か【反発】

親からの価値観に違和感を覚え、やがて自分の価値観が正しいと気がついた時。

子はどうするだろうか。  

子はその時、服従か反発のどちらかを選ぶか決断しなければならなくなる。  

①服従を選ぶ場合

→親の洗脳から逃れるのが怖い

親と一緒にいるとメリットがある

やっぱり親の価値観を正しいと信じる  

②反発を選ぶ場合

→時には喧嘩もしながら、やがて離れていく  

いずれにせよ、両者がつながる理由が、愛情や家族の絆でなくなり、特に服従を選ぶ場合は

「打算的に服従を選ぶ」ことになる。  

親との関係が「打算」で繋がっているなんて、そんな悲しいことはない。  

しかも、
親はそれに気がついていなければなおさらだ。

顔では笑っていても、腹の中では舌を出している。  

面従腹背てやつだ。  

服従を選んだ理由は、メリットがあるから。

メリットがなければ服従する必要がなくなるので、反発して離れるのみ。  

会社と社員の関係にも似ている。

労働関係という互いのメリット(会社=労働力が欲しい 社員=給与が欲しい)があるからこそ、社員は会社に服従する。

それがなければ(給与が少ない、タダ働き同然)社員は会社に服従するメリットがなくなるので、反発して離れていくのみだ。  

この反発する時、これがまた一悶着起こる。  

何のトラブルもなくうまく離れていければいいのだが、積年の恨みが重なると、壮大な争いに発展する場合がある。

喧嘩別れ、裁判沙汰、絶縁など、子が生まれた時には想像できなかったような悲惨な結末を迎える可能性だって充分あるんだ。  

親が子供を支配するという選択肢を選んだ時点で、最後は【服従】か【反発】しかない関係になってしまうんだ。  

私の父親は支配者だった

今でこそ私は父親とは良好な関係を築いているけど、

かつて私の父親は支配者だった。  

・父親の意見が絶対

・一般常識は父親の行動や言動から学ぶ

・言うことを聞かなければ殴る蹴る

・経済面をチラつかせて服従を強いる  

10代の頃は、父親が怖くてしょうがなかった。父親の顔色ばかり伺っていた。  

兄弟(兄、弟)も父親を怖がり、  

どうすれば父親に怒られずに済むか  

が行動指針だった。  

家に父親がいれば憂鬱だった。

父親は怖かった

父親がたまに1週間ほど家を空ける時は、まさにパラダイス。 

束の間の安息の時間となった。

その後も自分の進路もなぜか相談できず、結局なんとなく選んだ大学(兄には相談したよ)を受験してそのまま進学した。  

父親が怖すぎて、自分の将来のこと、社会のことなんて聞けなかったんだ。  

もし話の途中で父親の気に障るような話し方、言葉、態度が出たらボコボコにされる。それなら最初から話さないほうがいいと思っていた。  

しかし、
この年になって、当時の経済状況(バブル絶頂、自営で収入はすごくあった)、男としての父親、自分が息子を持ってみて初めて分かる自分の父親像がわかるようになってきた。  

今では体力でも負けないし、絶対に無いけど取っ組み合いの喧嘩になったらこちらが100%勝てる。  

父親は暴力と経済力で家族を支配してきたけど、腕力ではいつの間に私が上回り、経済力も仕事をしてからは父親に頼らなくてもよくなった。  

父親の支配力は年々弱まった。  

一時期は反発もしたし、昔からのトラウマで何かと押さえつけてくる父親が本当に嫌いだった。  

その反面、自分が大人になり、父親よりも世間の事を理解したり、最新の情報に触れたり、男として比較した時、明らかに私の方が父親よりも上回っていることに気がついた。  

経済力ではまだまだ父親の方が上だ。

でも、
お金に関する知識や使い方は完全に私の方が上手だ。  

冷静に見て父親を超えた私を俯瞰で見た時、反発して離れていくこともできたけど、まあそこは親子の情ってやつでそうはしなかった。  

服従しているわけではないけど、逆にうまくおだてて息子や娘に会わせて機嫌を良くする選択を選んだ。  

争いは憎しみしか生まないし、どんなに過去のことを咎めても、過去は何も変わらない。  

それよりは、明るい未来をイメージしてよりよい親子関係を築く方法を選んだほうがお互いwin-winだと思ったんだ。  

互いに歩み寄るのが大事

子供のために経済的な援助もしてくれるしね。  

私の息子に対する教育方針においても、ある意味父親のおかげで

「絶対に支配はしない」

と心に深く刻むことが出来た。  

反面教師ってやつだ。  

当時は本当に怖くて嫌いな父親だったけど、距離を取って離れていくのも自分の意思。そこから何かを学び取るのも自分の意思。  

僕は後者を選び、それを僕の子どもたちへの教えに還元することを選んだんだ。  

こどもにはどう接するのか

では、支配をせずにこどもにはどう接するのがいいのか?  

もちろんこれには正解はない。  

親が子どもを必要以上に管理しないといけない場合だってある。

一流スポーツ選手の親や監督はいつだって子どもを必要以上に管理・監督・時には監視や支配だってしてきたはずだ。  

でも、
すくなくとも親と子の関係がメリットの有無のみで繋がる状態は悲しいではないか。  

私は、子どもは「身体の小さい大人」と考えて接している。  

そもそも、子どもが成人する前に自分で生きていける力(経済力、体力、知識)があれば、親と一緒にいなければならない理由なんてなくなる。  

子どもが親と一緒にいるのは「自分ひとりで食べていけない」から。

ただそれだけ。  

親が言うことは100%正しいわけじゃない。

おかしいと思ったらとことん議論すべきだし、「こどもなんだから言うことを聞きなさい」というのは親の説明力の足りなさを露呈しているようなものだ。  

私は、

① 共 感

② 栄 養

③ 知 識  

を子どもに与えてあげるのが親の役目だと思っている。  

① 共 感  

子供に共感することで、豊かな人間性を育んで欲しいと願う。  

喜怒哀楽を表現する。

相手の立場になって物事を考える。

自分がされて嫌な事は相手にしない。

大きな心で相手を許す。

そして人を好きになる、守りたいという感情を磨く。  

親が子供に共感することで、これらの要素を養ってくれればいいと思っている。

  ② 栄 養  

栄養は、病気に負けない健康的な体つくりを目的としている。  

炭水化物や砂糖、塩分過多を避け、タンパク質やビタミンを積極的に摂取することを教えてあげる。  

男も女も、チビ・デブ・不健康ではモテないし人生がつまらなくなる。  

大人になった時に、健康でいればそれだけで人生が楽しいだろうし、やりたいことに何回も挑戦できる体力を身につけて欲しい。  

健康的な人は、男も女もモテるからね。  

健康は優秀な遺伝子を持っている証左でもある。  

人間の本能に従って多くの子孫を残すためには健康は不可欠だ。  

のびのび成長して欲しい

③ 知 識  

学校や社会では教えてくれない情報で、この世の中は構成されていることを学んで欲しい。

ああしろ、こうしろとは指図しない。  

情報の場所を教え(書籍、ネット、人物)、あとは自分の意思で情報を精査し取捨選択する人間になってほしい。  

自分に必要な情報は自ら取りに行かないと、世の中に時間とお金を搾取されて一生を終えるという真実に子供本人が気がつくきっかけを与えてあげるんだ。  

子供にだって選択肢を持ち、自分の意思で進む道を決定する権利がある。

人間としての当然の権利。  

この権利を認めてあげるのが、親が子供にしてあげられる一番大事なことなんじゃないかと思う。  

まとめ

支配から生まれるのは服従か反発しかない。  

現在の独裁国家の代表とも言える北朝鮮なんか最たる例だ。  

国のトップが国民を暴力と恐怖で支配し、国民はメリットではなく、ただただ罰を恐れて服従を選ぶ。

やがて国力が弱まれば、反発が生まれるのは間違いないだろう。

それがクーデターなのか、他国を巻き込んだ戦争になるのかは分からない。  

少なくとも、親と子の関係においては、  

「支配」という2文字の入る余地をなくし、互いに尊重しあえ、何でも相談できる関係性を築くことが望ましいと思う。  

こんな事書いていて、私自身のミス(浮気、不倫、借金、病気など)で子供や奥さんからの信頼を損ねるようなことがあれば、私は潔く家族への服従を選ぶだろう。  

そうならないよう、日々気をつけたいものである。  

おわり  

 

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