錯覚資産を使いこなし成功せよ!【人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】書評
ここ最近、錯覚資産という言葉がツイッターのTL上を賑わせている。
この言葉、錯覚資産の出どころである書籍はこちら。
→【人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】
著 ふろむだ
ふろむだ氏ツイッターアカウントはこちら
私の正直な感想は、
「とんでもない本を書いてくれたな、ふろむださん・・・」であった。
この感覚、どこかで似たようなものがあったな、とふと思った。
そうだ、恋愛工学を知った時と同じ感覚、大げさにいうと衝撃だったのだ。
というわけで、私の中の衝撃作である『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』についての感想を書いていこう。
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目次
今まで自分が感じていたモヤモヤを可視化・言語化してくれた
こちらの作品の主張は、
主に人間は錯覚の中で自分や他人を評価したり人生の道を決めたりしている
というものである。
本当は正しくないものを、錯覚によって自分の都合のいいように解釈してしまうのが人間のほとんど、ということなのだ。
例えば、ハロー効果。
大して実績もないのに、容姿がいい・清潔感がある、といった印象を与えることによって、その人の人柄、性格、知能が優れていると勝手に判断してしまう効果である。
選挙なんかわかりやすいだろう。
本当は利権と汚職でズブズブなのに、選挙期間中だけはクリーンで若作りを目一杯した候補者が、心の底から地域や日本を変えたいと願う候補者よりも得票数が多い。
ゆえに、いつまでたっても政治がよくならない。
投票者たちは、
「なんかよくわからないけど、あの人の印象・雰囲気・演説・語尾・笑顔・握手の力強さから判断したら、頑張ってくれそうだし、真剣に難しそうな政治のこと考えてそうだから優秀なんじゃない?」
と直感で判断して、その人に投票してしまう。
これが、
本作で主張している錯覚資産の正体なのである。
その他、錯覚資産を構成している要素は以下の通り。
- 少数の法則
- 運を実力だと錯覚
- 後知恵バイアス
- 利用可能性ヒューリティック
- デフォルト値バイアス
- 認知性不協和の理論
- 感情ヒューリティック
- 置き換え
- 一貫して偏ったストーリーを真実と思い込む
詳しい内容は本作に任せるとして、
この錯覚資産の全容を理解した時、ちょうど自分が恋愛工学に出会った時の衝撃に似ていたのだった。
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恋愛をテクノロジーとして可視化・言語化した恋愛工学
恋愛工学とは、
メルマガ「週刊金融日記」内で、作者の藤沢数希氏が提唱した恋愛テクノロジー。様々な学問の知識を結集させて、効率よく女を口説くメソッドである。
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今まで恋愛に関する成功や失敗の原因がモヤモヤしていたのだが、この恋愛工学はそれらの原因(勝因・敗因)を見事に言語化・可視化してくれた理論なのだ。
また、
恋愛工学ではどうすればモテるのか、という理論と同時に、どういう人間がモテないのか、というモデルもしっかりと示してくれている。
典型的なのが、「非モテコミット」。
SEXもしていない女を猛烈に好きになり、全ての優先順位をその女に捧げる行為。
その一途な気持ちを持っていればいつかその恋は成就する、というのは勘違いで、女はそういう男を心の底から嫌悪し、遠ざけ、搾取する。
モテるようになるには、まずはこの非モテコミットに陥らないように普段から気をつけておかなければならない。
今までの世間一般の恋愛観では、
こうした非モテコミットした男を奨励し、それこそが純愛だとテレビドラマや雑誌、ネット記事などで大いに啓蒙してきた。
だが、
現実社会ではそんな男は「キモっ!」の一言で片付けられ、複数の女を掛け持ちしているどうしようもないヤリチンに持っていかれる。
「なんで自分はこんなに頑張っているのに、なんで彼女は振り向いてくれないんだ!」と思えば思うほど、恋愛成就とは遠ざかってしまう。
この問題を解決したのが、恋愛工学の考えで
「女は好きな人とSEXするのではなく、SEXした人を好きになる。だからこそ、いかに女と最短でSEXできるかにフォーカスして恋愛戦略を立てる」
というもの。
これが、
今回の錯覚資産と大いにリンクしたのだ。
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頑張る人より錯覚資産を利用したそこそこの人が成功する
どんなに頑張って結果を出そうとしても、自分は評価されない。実力を上げるために多大なる時間を費やして努力しているのに、思った評価を得ることができない。
それよりも、自分と同じかそれ以下の結果しか出していない人間が評価され、出世し、新たな仕事を任されたり、人望を集めたり、女にモテたりする場合がある。それも結構な確率で。
こう思っている人は非常に多い。私自身も、このように思っていた人間だ。
自分では頑張っている、結果も出しているのに、どうも評価されない。「君は頭はいいかもしれないけど、試験範囲が違うんだよ。遠回りしているんだよね」と言われたこともある。悔しい思いを何度もした。もちろんモテなかった。
この差は何なんだろう。原因ってあるの?と長い間悩んだものだった。
実はその原因が、
錯覚資産(=人はすぐに錯覚を起こし、間違った判断基準で物事を決めている傾向がある)を上手に利用できる人間が実力とは無関係に成功する
と、この本が言語化・可視化してくれたのである。
まさに恋愛工学を知った時と同じ衝撃だったのだ。
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錯覚資産を大いに利用した方が成功確率が上がる
大して実力もないのに関わらず周囲の評価や信頼を得て上に登っていく人間は、錯覚資産を大いに利用しているからこそなのである。
真面目に実力をつけようと陰ながら頑張っている人がやがて脚光を浴びるというのは、ドラマや映画の世界。実際はそこそこの評価を受けて、そのまま忘れ去られる。
ちょうど、
恋愛において何もかも投げ打って一途に思っていた女に振られ、その女をいとも簡単にだらしないヤリチンがモノにするのと同じ。
人生における成功は、実力よりも運に左右される部分も大いにある。
それを、さも自分が再現性のある成功法則を実践したかのごとくアピールする人間がさらに成功し、実際に実力があっても運や錯覚資産を上手に利用できないがために、なかなか目が出ないくすぶった人生を送っている。
この原因を、心理学や脳の錯覚などの知見からロジカルに説明してくれているのが本作なのである。
錯覚資産は有用な理論であると共に、人をカンタンに錯覚させてしまえる悪魔のような力をも併せ持っている。
その錯覚資産を薬にも毒にもするのは、錯覚資産の存在を知ったあなた次第なのである。
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まとめ
頑張っていれさえすれば、実力がつき、やがて評価される
と信じてやまない人は、一度その考えを一時停止して、この本を読んでみてほしい。
それでも、
やっぱり自分は人知れず努力して実力をつけていきたい、と思うならそうすればいいだろう。
でも、
人生は思った以上に短い。
人生100年なんて言われているが、おじさんになるなんてあっという間だ。ヨボヨボになってから「自分の人生は何だったんだ」と後悔しても遅い。
そうなる前に、
ある意味不都合な真実である、この錯覚資産の存在や理論だけでも理解しておくのも決して悪くない。
自分が望む人生を叶えられる方法があるのなら、それを知っている人間と知らない人間のどちらの方が残りの人生を充実させることができるのかをよく考えてみよう。
→【人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】はこちらから
おわり
参考文献
「ぼく愛」コミック(1〜3巻)はこちらから
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